【治療例8】ぎっくり腰
40代 女性  2018年7月来院

【治療例8】ぎっくり腰

【症状と経過】公民館で地域の集まりがあり、少し離れたところにあるテーブルを中腰で腕を伸ばして持ち上げた時に、右の腰が「ピキッ」となった。その時はあまり痛みを感じなかったので、そのまま作業を続けた。集まりが終わり、徒歩で5分ほどの自宅に帰ったころから痛みが激しくなり、体を前に曲げられなくなった。このままでは動けなくなりそうな気がしたので、以前知り合いから聞いたことがあった当治療室に来室。

【同時に治療した症状】なし

【治療内容と経過】
〈1診目〉原因となった動作を詳しく確認すると、離れたところにあるテーブルを持ち上げる時に、右腕を目一杯伸ばしていたことが分かった。腰殿部で最も痛みが強い場所は、仙骨の右外側であった。このことから、関連が深い右肩甲骨の周囲を確認したところ、肩甲骨内縁の筋肉に強い筋緊張が見つかったので、このツボに鍼をした。炎症が強いときに使うツボにも鍼をして、初回の施術を終了した。少し前かがみが出来るようになり、痛みは4割減となる。

〈2診目・翌日〉昨日よりは良いが、ふとした体の動きで「ズキーン」と強い痛みが出ることがあるとのこと。1診目に強い痛みがあった右の仙骨部を触診すると、痛みを感じる場所が変わり、昨日よりやや外側に変化していた。1診目と同様に右の肩甲骨内側に強い筋緊張がみられたが、こちらも最大緊張部は1診目とは違う位置であった。このツボに鍼をしたところ、直後に仙骨部の痛みが大幅に軽減し、前かがみが出来るようになった。動作時痛は初回訪問時の1割程度になったため、施術を終了とした。

【治療回数・期間】2回・2日

【特に効果があったツボ・活法】T4(4)R

【考察】前かがみで重いものを持ち上げる動作が、ぎっくり腰の原因となることは多い。この治療例では、前かがみの姿勢からさらに腕を前に伸ばしたことで、肩甲骨周囲の筋肉に強い負担がかかったことが腰痛の原因となった。原因を的確に突き止めることで、早期に症状を改善することが出来た。
■症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当治療室の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。
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鍼灸師 青山和正

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