症例紹介

当治療室での症例をご紹介いたします。

【治療例3】頭を打った後の肩と腕の痛み
  • 肩の痛み・五十肩
症状

【症状と経過】1か月半前にスポーツをしていて、頭から地面に突っ込んでしまった。初めのうちは首が痛んだが、そのうちに治ると思って放っておいた。時間がたつにつれ、頚ではなく左肩から肘の下あたりに強い痛みを感じるようになった。特に仕事で長時間パソコン作業をしている時に痛みがひどくなる。痛みで夜寝付けないこともあり、このままでは困るなと思っていたところ、以前当治療室で治療を受けたことがある友人に鍼を勧められて来室した。

 

 

来室者30代 男性
期間2017年8月
施術回数・頻度3回・12日間
施術内容と経過

〈一診目〉 左肩の動きを診ると屈曲・外転とも160°で痛みが出る。頚を後屈すると、普段感じている左肩から肘の下の痛みが再現された。後頚部から背部の筋緊張が痛みの原因になってると考え、手のツボに鍼をして首の緊張を緩めた。動作を確認すると、今度は頚の横に違和感を感じるとのことだったので、足のツボに鍼を追加した。最後に腰のツボに鍼をして、肩の動きを調整した。痛みは「来院時10→5以下」になった。 〈2診目〉 痛みが少し変わり、左肩の深部に痛みを感じる。腕の痛みは気にならなくなった。頚を後屈すると、左の肩甲骨の内縁が痛む。手と足のツボに鍼をして頚の筋緊張を緩和してから、再確認すると左肩の深部の痛みはまだ残っていたので、肩甲骨にあるツボ2か所に鍼をしたところ、痛みが軽減し肩の可動域も改善した。 〈3診目〉 肩の深部の痛みは無くなった。左肩の前と横に動作時痛が残る。胸部の筋肉に問題があると考え、肩甲骨と腕にあるツボに鍼をした。肩関節の可動域はほぼ正常に戻っているが、外転90°で痛みを感じる。腕のツボに鍼を1本したところ、外転時の痛みは消失した。症状は初診時10→2以下となり、日常生活に支障がないレベルとなったので、今回で治療を終了とした。

使用したツボ・活法

六谷(L)、太衝(L)、孔最(L)、T3(5)L

まとめ

受傷直後に痛みを感じていた頚部の筋緊張が、肩と上腕の痛みの原因となっていた。このような症状の場合、痛みがある場所に直接鍼をするとかえって症状が悪化する可能性があるが、今回は遠隔部にあるツボを有効に使うことで、患部に直接触れることなく症状を緩和することが出来た。

症例について

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当治療室の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。

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