1か月くらい前に左腰がひどく痛んで、立ったまま左膝を曲げて靴下をはくことが出来なかった。しばらくして腰の痛みは無くなったが、今度は左膝の内側から太ももの真ん中にかけてうずくような痛みが出てきた。
痛みは階段をのぼる時や、しゃがんだ姿勢から膝を伸ばす時に強く感じる。また、横になった時に左膝の内側に右膝が重なった時にも痛みが出る。
病院は受診していない。以前腰痛で当治療室で施術を受けたことがある。
【同時に治療した症状】腰痛
膝が痛くなる前に腰が痛かった、ということから腰背部に原因があるのではないかと考えた。脊柱に沿って背部を触診していくと、全体に左側の方が筋肉の緊張が強く、硬くなっていた。 そこで、症状と関連が深いツボを確認すると、2か所に顕著な反応が出ていた。より反応が強いと感じたツボに鍼をして、動作を確認したところ、症状は半分程度に減っていた。さらにもう一か所の反応点に鍼をしたところ、しゃがんだ姿勢から膝を伸ばしてもほとんど痛みを感じなくなった。 最後に腰痛の鍼をして、施術を終了とした。
T9(1.5)L T11(1.5)L
腰痛を発症した際、無意識に痛みから体をかばう姿勢をとり続けたことで腰背部に緊張が残り、腰背部と下肢との連動がうまく取れなくなった事が原因と思われる。中高年の女性の膝の痛みは、医療機関で関節の軟骨のすり減りなど加齢による変化を指摘されるケースが多い。しかし、今回のように連動する体の動きをうまく整えることで、症状が大幅に軽減することも珍しくない。
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当治療室の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。
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