症例紹介

当治療室での症例をご紹介いたします。

階段の下りと歩行で膝の内側が痛む
  • 膝の痛み・変形性膝関節症
症状

ゴルフ練習場で普段より長い時間ボールを打ち続けた後、4日間海外のゴルフ大会を硬い椅子に座ってTVで観戦した。その後歩くと右膝の内側が痛むようになり、今は右脚に出来るだけ体重をかけないよう、脚を引きずって歩くようになってしまった。4~5年前にもランニング後に同じ場所が痛くなることがあった。
同級生から鍼をすすめられ来室した。




来室者40代 男性
期間2019年8月来室
施術回数・頻度1回 週1回程度
施術内容と経過

来室時は右下肢を引きずるように歩いてきた。痛みは右膝の内側、鵞足部分が一番強い。平地を歩くだけでも痛いが、階段の下りが最も痛みが強い。何かにつかまらないと、しゃがむことが出来ない。 膝の痛みに関係が深い腰殿部を調べると、殿部に強い緊張が見つかったので、そこに鍼をすると平坦な場所での歩行が楽になった。次に背部をみると、胸椎付近に反応が見つかったので鍼をしたところ、膝が曲げやすくなり、物につかまらなくてもしゃがめるようになった。まだ少し痛みが残るとのことだったので、肩甲骨周囲を再度確認して鍼を一本追加すると、歩行・階段下りともに痛みを感じなくなったので施術を終了した。

使用したツボ・活法

膝根R T9(1.5)R 四枢R

まとめ

普段よりゴルフの練習時間を増やしたことで、右膝だけではなく肩甲骨周囲の筋肉に過大な負荷がかかった。それに加えて、長時間硬い椅子に座り続けたことで、膝の動きと関連が深い殿部の筋肉に強い緊張が生じてしまったことが原因と考えた。肩甲骨の動きは、骨盤の動きと連動していて、重心を保つ際に重要な働きをしている。この施術例では、肩甲骨の動きにも着目することで、早期に痛みを軽減することが出来た。

症例について

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当治療室の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。

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