【治療例2】膝の痛み(変形性膝関節症)
70代 女性 神奈川県/藤沢市 2017年3月来院

【症状と経過】 3~4年前から膝の内側に痛みを感じるようになった。近所の整形外科を受診したところ、「変形性膝関節症」と診断され数回治療をうけた。膝関節に注射をしたり、関節内の水を抜いたりしたが数日で元の状態に戻ってしまったので、それ以後は受診していない。当初は右膝が痛かったのだが、右膝をかばうせいか今は左膝の内側にも痛みを感じることがある。このまま徐々に痛みが強くなり、歩けなくなってしまうのではと心配しており、通っているスポーツジムで筋力強化の運動をしているが、痛みに変化はない。痛みを強く感じるのは歩いた時だが、じっとしていても膝の内側がピリピリと痛むことがあり、また、足に体重をかけた時にしっかり力が入らない。家族にすすめられて来院した。

症例2 膝の痛み

【既往歴】 腰痛症

【治療内容と経過】 
[一診目] 「足に体重をかけた時にしっかり力が入らない」ということから、股関節に着目した。鍼治療を受けた経験がないとのことだったので、初回は活法のみで股関節と膝関節および足関節の動きを調整した。右下肢に体重をかけた時に、力が入るようになった。

[二診目] 「少し足が軽くなったが、まだ時々右膝の内側がピリッと痛むことがある」治療効果をより高めるために鍼の併用を提案したところ、了解して頂けたので二診目より鍼を使用した。触診で反応の強かった股関節付近と大腿後面のツボに鍼をしたところ、右下肢に体重をかけた時の痛みがなくなり、また足が振り出しやすくなり歩行もスムーズになった。

[三診目] 「歩いた時の痛みは大幅に減っているが、まだ椅子にじっと座っているときに右膝の内側がピリピリと痛む」とのこと。調べてみたところ、大腿の内側の筋肉にやや強い緊張が見つかったので、対応する背中のツボに鍼を追加した。

[四診目] 「じっとしている時のピリピリした痛みが出なくなった。動作時にごく軽い痛みがあるが、ほとんど気にならない」ということなので、前回と同様の施術をして、しばらく様子をみることとなり、今回で治療を一旦終了とした。

【治療回数・期間】 4回 5日間

【特に効果があったツボ・活法】 膝根R T9(1)R 内眼裏R 活法:骨曲げ 外旋エネルギー入れ

【考察】 痛みが出ている膝の関節に直接注射などの治療を行ってもなかなか効果が出ない場合は、膝関節以外の場所にも原因があると考える。重要なのは骨盤・股関節、足関節で、これらの部位の動きが悪くなっていると、膝痛の原因となることがある。今回は股関節から大腿後面の動きを整えることで、膝関節にかかっていた負担を軽くすることが出来た。
■症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当治療室の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。
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鍼灸師 青山和正

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